【例文付き】お中元のお礼状の書き方・マナーをご紹介

最終更新日:2025.06.17

日頃お世話になった方に贈る「お中元」。贈る際のマナーも気になりますが、逆にお中元をいただいた場合にも「どうしたらいいの?」と悩んでしまいますね。
今回は、お中元をいただいた場合のマナーやお礼状についてご紹介します。



お中元を贈る時期

まずは、お中元を贈る時期について解説します。



お中元を贈る時期

お中元を贈る時期は、全国的に7月初旬から中旬にかけてが一般的とされています。しかし、近年では早めに準備をする人も増え、百貨店などでは5月や6月のうちからお中元の受付が始まることもあります。



地域別の贈る時期早見表

お中元は、地域によって習慣が異なるため、相手の住んでいる場所に合わせて贈りましょう。それぞれの地域ごとに、お中元を贈る時期の目安を以下の表にまとめましたので参考にしてください。

地域 お中元を贈る時期
北海道 7月中旬~8月15日
東北 7月初旬~7月15日
関東 7月初旬~7月15日
北陸 7月もしくは8月(地区によって異なる)
東海 7月中旬~8月15日
関西 7月中旬~8月15日
中国 7月中旬~8月15日
四国 7月中旬~8月15日
九州 8月1日~8月15日
沖縄 旧暦の7月15日まで

地域によっては、お中元を贈る時期が異なることもあるため、迷ったときは百貨店の案内を参考にするのもおすすめです。



お中元のお礼状に関するマナー

ここでは、お中元のお礼状のマナーを紹介します。



できれば最初は電話で御礼を伝える

お中元をいただいたら、まずは電話で感謝の気持ちを伝えると丁寧です。ただし、相手の都合によっては電話が負担になることもあるため、電話を差し上げるかどうかは相手のご都合を考慮してご判断ください。



「お返し」は使わない

お中元は日頃の感謝を伝えるための贈り物であり、基本的に「お返し」をする必要はありません。そのため、お礼状を書く際にも「お返しします」といった表現は使わないのがマナーです。



お礼状はハガキにすべき?

お礼状はハガキでも封書でも問題ありませんが、ハガキは手軽に送れる一方で、内容が第三者の目に触れる可能性があるため、ビジネス上の相手や目上の方には封書で送りましょう。また、封書で贈る場合は、縦書きの手紙を選ぶとより丁寧な印象になります。



頭語や結語は必ず含める

お中元のお礼状を書く際は、冒頭に頭語を入れ、最後に対応する結語で締めくくるのが基本です。頭語と結語には手紙の挨拶のような役割があり、使用することでより丁寧な印象になります。



お礼状の書き方は?

お礼状の書き方は「縦書き」と「横書き」がありますが、送る相手により変えることが大切です。パソコンの文章作成ソフトで作成することもできますが、感謝の気持ちを伝えるという点においては手書きでのお礼状をおすすめします。



ビジネスシーンでは「縦書き」

ビジネスシーンにおいてお中元をいただいた場合には「縦書き」でお礼状を作成するのが一般的です。プライベートシーンにおいても目上の人や日頃お世話になっている方などへのお礼状は「縦書き」のほうがふさわしいでしょう。



プライベートシーンでは「横書き」も

友人や親族などへのお礼状も「縦書き」が基本ですが、「横書き」でも問題ないとされています。ただし、カジュアルな印象になりがちなので送る相手との距離感に注意しましょう。



お礼状の基本的な構成とは

ここからは、お礼状の基本的な書き方を見ていきましょう。



頭語と結語

頭語と結語には決まった組み合わせがあり、相手との関係性に応じて適切なものを使います。

相手との関係性 頭語 結語
ビジネス関係
  • 拝啓(はいけい)
  • 拝呈(はいてい)
  • 敬具(けいぐ)
  • 敬白(けいはく)
目上の人
  • 謹啓(きんけい)
  • 謹呈(きんてい)
  • 謹言(きんげん)
  • 謹白(きんぱく)
親しい人
  • 前略(ぜんりゃく)
  • 冠省(かんしょう)
  • 草々(そうそう)
  • 不一(ふいつ)



時候の挨拶

お礼状には、手紙を出す時期に合わせた時候の挨拶を入れましょう。

時期 時候の挨拶
7月全般 盛夏の候、猛暑の候
7月上旬 向暑の候、長雨の候、星祭の候、七夕の候、小夏の候
7月中旬 小暑の候、梅雨明けの候
7月下旬 酷暑の候、炎暑の候、大暑の候、炎熱の候、炎夏の候
8月上旬 晩夏の候、残夏の候、厳暑の候、猛暑の候、暮夏の候
8月中旬 立秋の候、残炎の候、晩夏の候
8月下旬 処暑の候、初秋の候、早涼の候、残暑の候

相手が親しい方なら、「真夏日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか」「連日の暑さで体調を崩されていませんか。」など、柔らかい言葉を使うのもおすすめです。



相手を気遣う一文の例

時候に挨拶の次に、相手の健康や近況を気遣う一文を添えます。

相手との関係性 例文
ビジネス関係
  • 貴社におかれましては、ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
  • 皆様におかれましては、ますますご清栄のことと存じます。
親戚
  • 皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • ご家族の皆様もお元気でいらっしゃいますでしょうか。
親しい友人
  • お元気にされていますか?
  • 体調を崩されていませんか?



お礼や感謝の言葉の例

お礼状では、お中元をいただいたことへの感謝を伝えることが大切です。

相手との関係性 例文
ビジネス関係
  • このたびは結構なお品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
  • いただいたお品を社員一同でありがたく頂戴いたしました。
親戚
  • お心のこもったお中元をいただき、心よりお礼申し上げます。
  • さっそく家族で美味しくいただき、皆で喜んでおります。
親しい友人
  • 素敵な贈り物をありがとう!とても嬉しかったです。
  • いつも細やかな心遣いをいただき、本当に感謝しています。



相手の健康や息災を願う言葉の例

お礼状の締めくくりには、相手の健康や息災を願う一文を添えましょう。

相手との関係性 例文
ビジネス関係
  • 厳しい暑さが続く折、貴社のさらなるご発展と皆様のご健康をお祈り申し上げます。
  • 末筆ながら、皆様のご健勝と貴社の益々のご繁栄をお祈り申し上げます。
親戚
  • 今年は例年以上に暑い日が続くようです。どうか体調を崩されませんように。
  • まだまだ暑い日が続きますが、お身体を大切にお過ごしください。
親しい友人
  • 猛暑が続くようなので、こまめに水分補給をして元気に過ごしてくださいね。
  • これからさらに暑くなるけど、体調に気をつけて楽しい夏を過ごしてね!



お中元のお礼状の例文

【ビジネスシーン】

謹啓

盛夏の候、貴社におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
この度はお心尽くしの品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
いつもながらお心遣いに大変恐縮しております。
今後とも、変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
酷暑の折から、皆様におかれましてはどうぞご自愛くださいませ。

謹白



【お断りする場合】

拝啓

初冬の候、貴社におかれましてはご繁忙な日々をお過ごしのことと拝察申し上げます。
この度は、結構なお歳暮の品物をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
ご厚意大変ありがたく、感謝申し上げます。
大変心苦しいのですが、弊社では、お取引先からのご贈答は辞退させていただいております。
誠に申し訳ございませんが、今後はこのようなお気遣いなさいませんよう、お願い申し上げます。
何卒ご理解のうえ、ご了承賜りたくお願い申し上げます。
猛暑の折、どうかご自愛くださいますようお祈り申し上げます。

敬具



【プライベートシーン】

<家族や親戚に出す>

拝啓

厳しい暑さが続いておりますが、皆様お変わりございませんか。
この度は結構なお中元をいただき、誠にありがとうございました。
ゼリーの詰め合わせに、家族も大変喜んでおります。
これからも暑い日が続きますが、どうぞご自愛ください。

敬具



<友人や知人に出す>

拝啓

酷暑の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、この度は結構なお中元の品を頂戴し、本当にありがとうございました。
残暑が続いておりますので、どうかご自愛くださいませ。

敬具



お中元のお礼状メールの例文と書き方のポイント

お礼状メールを書く際のポイント

タイトルにお中元のお礼である旨を入れ、本文では、品物に対するお礼と感想を述べましょう。
最後は相手の健康や無事を願う文面でまとめます。



お礼状メールを書く際の注意

特にビジネスシーンでは、まずはメールでお礼の連絡をして、無礼にならないようあらためてお礼状を出すことをおすすめします。
また、届いた当日か翌日までに送信すると、無事に品物が届いたことがわかり、相手も安心できるでしょう。
なお、お礼状メールでは、頭語や結語を使いません。



【ビジネスシーンのお礼状メール】

いつも大変お世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。
この度は、結構なお品物をお贈りいただき誠にありがとうございました。
いつもながら、お心遣いに社員一同感謝しております。
暑い日が続きますが、どうぞお気を付けてお過ごしくださいませ。
まずは、略儀ながらメールにて御礼申し上げます。



【プライベートのお礼状メール】

<家族や親戚>

暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか?
本日お中元の品が届きました。
いつもありがとうございます。
さっそく子どもたちとおいしくいただきました。
厳しい暑さが続きますが、体調を崩さぬようお気を付けください。

<友人や知人>

連日猛暑ですが、いかがお過ごしでしょうか。
お中元の品を贈ってくれて本当にありがとう。家族も大変喜んでいます。
まだまだ暑い日が続きますが、お気を付けてお過ごしください。



お中元へのお返しは必要? 

お中元をいただいた相手に自分がお中元を贈っていない場合、お返しをするべきなのでしょうか。
お中元はお世話になった方へ贈るものなので、お返しは必要ないとされています。
友人や会社の同僚など上下関係のない間柄であれば、相手からいただいた品物と同額以下のものでお返しをしましょう。



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公開日:2020月7月10日

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