知っておくべきギフトのマナー。「のし」の基礎知識

2019年04月24日

お店で品物を包んでもらう際に、「のしはどうなさいますか?」と聞かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

のしとは贈り物に添える飾りであり、その昔から縁起物として用いられてきました。しかし、現代ではのしの正しい知識が薄まりつつあります。のしには種類があり、贈る目的やシーンによって使用するものが異なるのです。

日本文化の象徴となるラッピング「のし」

のしは漢字で「熨斗」と書きます。御祝儀袋などの右上にある飾りのことを指します。のしという言葉は知っていても、のし紙や袋自体、水引をのしと思っている方も少なくありません。

古来ののしは、アワビを干して伸ばしたものを飾っていました。これを「熨斗(のし)鮑(あわび)」と呼び、縁起の良い食べ物として贈り物に添えられていたことがはじまりとされています。

①のし

黄色い紙を四角い紙で包んだ飾りです。この中の黄色い紙が「熨斗鮑」を表しています。

②表書き

どのような目的の贈り物なのかを記入します。文字がのしや水引と被らないように注意しましょう。

③水引 水引には、「未開封である」という意味や魔除けの意味が込められています。結び方や色の違いで意味が異なるため、シーンによって使い分けが必要です。
④名入れ

贈り主の名前を記載します。表書きと同様に、文字がのしや水引に被らないように注意しましょう。

のし紙・のし袋の違い

のしと水引が付いている・印刷している紙のことを「のし紙」、また、封筒上のものを「のし袋」といいます。のし紙は贈答品を包む際に、のし袋はお金や商品券などを入れるために使います。

のしのルール

現代のギフトは、贈り物にのし紙をかけることが一般的になっています。先ほどご紹介したように、のし紙には「表書き」「水引」をすることが基本です。それぞれ贈る物やシーンによって書き方や水引の結び方が異なります。こちらでは、のしの書き方・種類についてご紹介します。

表書きの書き方

のし紙には、水引の上段中央に表書きをします。毛筆を使い、黒の墨汁で書くことが正式とされていますが、現代では筆ペンやサインペンで書かれることが多くなりました。ただし、ボールペンでの記入はマナー違反になるため控えましょう。また、目上の方や重要な贈り物の場合は、毛筆や筆ペンで書くことが望まれます。

表書きの例【贈る側】

結婚祝い 寿/御結婚御祝/御歓び/御祝
出産祝い

御安産御祝/御出産御祝/祝出産/御祝

宮参り

御宮参御祝/御祝

初節句

御初節句御祝/祝初節句/御祝

七五三

七五三御祝/御祝

入学・卒業・就職祝い

御入園御祝/御入学御祝/御進学御祝/御卒業御祝/御就職御祝/御祝

成人式

御成人御祝/祝御成人/御祝

長寿祝い

寿福/御祝 ※年齢別 

61歳…祝還暦/70歳…祝古稀77歳…祝喜寿80歳…祝傘寿88歳…祝米寿90歳…祝卒寿99歳…祝白寿

100歳…祝百寿

病気見舞い

御見舞

新築祝い

新築御祝/御祝

葬儀

御霊前

表書きの例【お返しする側】

結婚祝い

結婚内祝・寿(引出物の場合)

出産祝い・宮参り・初節供

内祝 (※名入れはお子さまのお名前を記入しましょう)

長寿祝い

内祝/百寿

病気見舞い

快気祝/全快祝/内祝

新築祝い

内祝

葬儀

名入れの書き方

名入れを書く際は、表書きよりも少し小さく書くことを覚えておきましょう。

贈り主が一人とは限りません。贈り主が複数いる場合、年齢や職位が上の方をはじめに、右から順番に書いていきます。ご夫婦など男女連名の際は、右側が男性・左側が女性となっているので、注意してください。順位を付ける必要がない時は、右から五十音順に書きましょう。

また、連名で名前を記載するのは3名までという決まりがあります。4名以上になる場合は、代表者の名前を書き、左側に「○○一同」と記載しましょう。

水引の種類

水引とは、贈り物の包み紙を結ぶ紐をいいます。水引は贈る目的によって結び方が異なるため、シーンに合った結び方を選びましょう。食材などの生物や仏前のお供え物には、のしが付いていないものを用いることがマナーです。

祝いのし―紅白蝶結び

白と赤の2色の紐が蝶結びになった結び方です。結び目を何度も簡単に直せることから、“このお祝い事を何度も繰り返したい”という思いが込められています。お中元やお歳暮から子どもの成長を祝う行事、出産、長寿までさまざまなお祝いごとに使用されます。しかし、お見舞や快気祝い、結婚祝いなど“何度も繰り返して良いお祝い事”ではないものには、紅白蝶結びの祝のしは控えましょう。

祝いのし―結び切(5本・7本)

固く結ぶという意味の「結び切る」という言葉が語源となっている水引です。蝶結びとは反対に、結び直しにくいことから、“一度きりであってほしいお祝い事”に適しています。弔事関係や病気見舞、全快祝い、災害見舞いなどに用いられます。

祝いのし―結び切(10本)

紐の本数が10本なのは、“2人でひとつ”という意味合いが込められています。1人を5本の紐とし、その5本の紐を2つ合わせた10本が夫婦と見立てられているためです。

この祝いのしは、婚礼関係の祝い事に使用されます。また、そのお祝いのお返しや引き出物、祝賀品にも使われます。5本・7本の結び切のものと同じ意味を持ちますが、婚礼関係の際に渡す際には、“固く結ばれて離れない”という願いも込められています。

仏のし―仏・藍銀水引

黒と白の紐が使用されたものが一般的です。お悔やみの際に使用されます。“二度と繰り返したくない”という意味を込めて結び切のものを選びましょう。祝い事の贈り物に使われるのしは、付けてはいけません。

まとめ

古くから用いられてきたのしは、日本の伝統的なラッピングです。のしには表書きや水引の種類によって、それぞれの思いが込められています。

のしを利用する機会は意外にも多く、ひとつのマナーとして知っておけば必ず役に立つでしょう。のしの正しいルールを知り、贈り物上手になりませんか?

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