

お歳暮は1年間の感謝を込めてお世話になっている方に贈るものですが、何を贈ったらよいのか迷ってしまうことはありませんか。
また、初めてお歳暮を贈る場合は、相場やマナーについても気になるでしょう。
今回はお歳暮の定番ギフトや相場などについて紹介します。
お歳暮について
晩秋になると、気になるのがお歳暮の準備ですよね。
ここでは、お歳暮の起源や相場、マナーについて見ていきましょう。
お歳暮とは?
お歳暮は、関東と関西で異なりますがおおよそ11月下旬から12月20日前後までの期間に日頃お世話になっている方へ贈り物をする習わしです。
「今年1年ありがとうございました」という感謝と、「今後ともよろしくお願いします」という来年への挨拶の気持ちを込めて贈ります。
お歳暮の起源
お歳暮の起源は、年末から正月に先祖の霊を迎えるための行事である「御魂祭(みたままつり)」のお供えものを、年の暮れに贈る風習からきています。
もともと親族を中心にお供えものを贈る風習でしたが、時代の変化に伴って、お世話になった方に感謝を伝える行事となりました。

お中元との違い
お歳暮とお中元は、どちらもお世話になった方への贈りものですが、大きな違いは「贈る時期」です。お歳暮は、関東と関西で異なりますがおおよそ11月下旬〜20日頃に1年間の感謝を込めて贈り、お中元は7月初旬〜8月中旬頃に上半期の感謝を込めて贈ります。 また、季節が違うため贈る品物にも違いがあります。お中元は、果物やビール、素麺、スタミナがつく食べものなど、夏を健康で快適に過ごすためのギフトが多く選ばれています。 その一方で、お歳暮を贈る時期は親族が集まる時期ですので、大勢で楽しめるお菓子やハム・ソーセージ、カニなどの海産物、お酒やジュースなどのギフトが人気となっています。
お歳暮の相場はどのくらい?
お歳暮の一般的な相場は3,000~5,000円程度と言われています。
ただし、付き合いの深い人や特にお世話になった相手、お中元は贈らずお歳暮だけを贈る場合などは5,000~10,000円程度と相場よりも高くなる場合もあります。

お歳暮に関するマナー
正式には、風呂敷に包んで持参し、直接お渡しがお歳暮のマナーです。
しかし、近年では、お店から直接配送してもらったりネット通販を利用したりするケースが多くなりました。宅配便で送る際には挨拶状を添える必要がありますが、ネット通販など直送で品物を相手に送ってもらう場合難しくなるので、別途挨拶状を送っておくとよいでしょう。
電話で伝えても問題ない間柄(親しい友人・知人)であれば簡単に済ませても構いません。

贈るときは続けて贈ることを前提に
お中元やお歳暮は、贈りはじめたら毎年贈るのがマナーで、一般的には、お中元とお歳暮はセットで贈ります。
しかし、経済的な都合で両方は難しい場合、年末の締めくくりの挨拶と感謝の気持ちとしてお歳暮を贈りましょう。
また、お歳暮の金額を前年より大幅に下げることは失礼にあたりますので、負担にならない金額で品物を選ぶことも大切です。
受け取ったらお礼状を書く
お歳暮は、直接手渡しでいただいた場合を除きお礼状を出すのがマナーです。
お礼状には、品物が無事手元に届いたことを知らせる意味もあるので、なるべく早めに出します。
先に電話を入れてから、あらためてお礼状を出すようにすると、より親切で丁寧な印象になるでしょう。親しい間柄であれば電話やメールのみでも問題ありません。
お歳暮を贈るのはいつからいつまで?
お歳暮を贈る時期は、一般的に12月中旬が目安とされていますが、実は地域ごとに最適なタイミングが異なるのをご存じでしょうか。
関東と関西ではお歳暮の時期が少し異なり、さらに沖縄などの地域では、お歳暮を贈れる期間がやや長めに設定されています。
そのため、正しい時期を知らずに贈ると、相手に失礼となる場合もあるため、地域ごとの習慣を把握しておくことが大切です。
ここでは、お歳暮の贈る時期について、エリア別に解説していきます。
お歳暮の時期は地域によって違う
本来、お歳暮は歳神様へのお供え物を年末に配る風習が起源とされ、12月13日から20日頃に贈るのが一般的です。
しかし、地域によってその期間には違いがあり、関東では関西より早く、また沖縄では少し長めに贈る傾向にあります。
また、全国的に年々贈る時期が早まっていることもあり、贈り先の地域性や慣習を確認してから手配することが大切です。
お歳暮を贈る際は、相手に気持ちよく受け取ってもらえるタイミングを意識しましょう。
関東地方
関東圏では、お歳暮を贈りはじめる時期がほかの地域よりも早く、12月初旬から贈るのが一般的です。
東京都や神奈川県では、12月1日から20日の間に届くように手配するのがマナーとされています。
企業間でのやり取りにおいては、11月中に発送を終えるケースも増えており、社会的な慣習として時期が前倒しされることもあります。
年々タイミングが早くなる傾向にあるため、余裕をもって準備を進めるのがおすすめです。
関西地方
関西地方では、12月10日から20日頃がお歳暮の時期とされており、関東よりやや遅めです。
ただし、年末は先方も多忙となるため、あまり遅い時期に届くと負担となる場合もあります。
特に、生鮮食品を贈る場合は、年明け直前に到着するよう25日までを目安にすると、より喜ばれることが多いでしょう。
実際、ここ数年は全体的に早めに贈る人も増えてきています。
沖縄地方
沖縄では、ほかの地域よりもお歳暮を贈る期間が長めで、12月1日から25日までが一般的な時期とされています。
比較的ゆとりのある日程ですが、年末年始は旅行や帰省で不在の家庭も多いため、受け取りやすいタイミングを見計らう配慮が必要です。
また、贈り先が忙しい方であれば、事前に在宅かどうかを確認しておくと安心です。
スムーズに受け取ってもらえるよう、相手の予定に合わせた配慮を忘れないようにしましょう。
お歳暮の定番ギフトは?
お歳暮は、どんなものを贈ればよいのかと迷う方も多いのではないでしょうか。ここでは、選ぶときに役立つお歳暮の定番を紹介します。
お菓子
お菓子は老若男女問わず家族皆で食べられる定番のギフトです。
話題のお菓子や有名店のものなど、普段買わないような高級品を贈ると喜ばれます。
洋菓子、和菓子、煎餅など種類はたくさんあるため、贈る相手の好みに合わせて選びましょう。

お酒やジュース
年末年始の集まりが多いお歳暮の時期、お酒やジュースなどのドリンク類は喜ばれます。コーヒーが好きな方にはコーヒー、お酒がお好きな方にはお酒と好みに応じて選びやすいのもポイントです。
かまぼこやハム・ソーセージ
定番にして根強い人気なのが、ハム、ソーセージです。年末年始だから、少し贅沢な気分を味わいたいと考えているご家庭も多いことから、最高級かまぼこや、老舗の高級店のハムやソーセージを贈ると喜ばれるでしょう。

お歳暮文化はカジュアルギフトに変化している
近年では、儀礼を重んじるフォーマルギフトよりも、気軽に贈れるカジュアルギフトの人気が高まっています。ここでは、時代とともに変化するお歳暮の在り方について見ていきましょう。
お歳暮を贈る習慣が少なくなっている
かつては盛んに行われていたお歳暮のやりとりですが、近年は虚礼廃止や個人情報保護の観点から、減少傾向にあるとされています。 企業のお歳暮についても「形式的であまり意味がない」という意見があり、経費削減や環境への配慮にもつながることから、廃止が進んでいる状況です。
カジュアルギフトとは
個人の間で送るパーソナルギフトのうち、誕生日やクリスマス、バレンタイン、母の日、父の日、こどもの日などに贈るプレゼントのことを「カジュアルギフト」と言います。特別な形式や決まりがなく、自由に贈り合うことが特徴です。 一方で、お歳暮やお中元、結婚・出産・進学祝い、仏事の返礼など、熨斗(のし)をつけるような体系的な慣習のあるギフトは「フォーマルギフト」と呼ばれます。 カジュアルギフトは気軽に贈れるギフトですが、「プチギフト」や「粗品」のようにリーズナブルという意味合いはありません。 近年ではカジュアルギフトの利用が広がっていることから、熨斗やお礼状といった慣習を省いて、気軽に贈り合えるカジュアルなお歳暮が人気になっています。
カジュアルギフトが広まった背景
以下では、カジュアルギフトが広まった背景を見ていきましょう。
若者の消費傾向の変化
2017年に公表された消費者庁の調査によれば、20代の若者は交際にお金を費やしている割合が高く、将来的にもコミュニケーションや経験にお金を使いたいとする傾向が明らかになりました。 このような実質的なつながりを重視する意識がベースにあり、コロナ禍で希薄になってしまった友達との関係を再構築するためのツールとして、若者たちの間でカジュアルギフトが多用されるようになっています。
ネットを介したカジュアルギフトが人気
近年では、インターネット経由で贈れるギフトの利用も増加しています。帰省せずにお歳暮のみを贈る「帰省暮」や、実家にプレゼントを贈ってWeb上で会話する「リモートギフト」などはその一例です。
また、メールやSNSなどで受け取り用のURLをシェアすることで、住所や電話番号を知らない相手にも手軽にギフトを贈れる「ソーシャルギフト」も人気があります。ソーシャルギフトを活用すれば、相手は自分の都合に合わせて受け取りの日にちや時間を決定できるため、在宅状況や消費期限を気にする必要がありません。

カジュアルギフトに人気のアイテム
ここからは、カジュアルギフトとして人気のアイテムを紹介します。
自宅で楽しめるアイテム
アロマグッズや話題のスイーツ、高級なお肉、便利なレトルト食品など自宅で楽しめるカジュアルギフトが人気です。
企業では、忘年会を行う代わりにカジュアルギフトを従業員に贈るケースが増えています。特に人気なのが、お酒の飲み比べセットやカタログギフトなど、おうち時間に着目したアイテムです。
写真映えするアイテム
色鮮やかなスイーツやおしゃれなパッケージの紅茶ギフトなど、写真映えするアイテムもおすすめです。
SNSを通じて、受け取ったギフトの写真を公開することで、ギフトをやりとりした当事者だけでなく、その友人や知人とのコミュニケーションも広がります。
体験や感情を共有できる楽しい瞬間が、贈り物をさらに特別なものにしてくれるでしょう。

ギフトカード
カジュアルギフトを贈るなら、受け取った相手が自分で欲しいものを選べるQUOカードなどのギフトカードが喜ばれます。
当社が2022年に実施した、インターネットリサーチ「ちょっとしたお礼やお返し」に関する実態調査でも、「もらって最も嬉しいもの」に「商品券・ギフトカード(QUOカードなど)」と回答した方が多く、約半数を占める結果となりました。
お歳暮を贈る際も、ギフトカードを選べばプレゼント選びに失敗することは少ないでしょう。
ちょっとしたお礼やお返しに関する本音を調査。「贈るもの」「もらって嬉しいもの」にはギャップがあった!
お歳暮の時期が過ぎてしまったときの対処法
うっかりお歳暮の時期を逃してしまった場合でも、丁寧に対応すれば問題ありません。
年が明けてからは「お年賀」や「寒中見舞い」として贈ることで、失礼にならず感謝の気持ちを伝えられます。
その際、贈る時期や相手の状況に応じて、のしの書き方や贈り方を工夫することが大切です。
ここでは「お年賀」と「寒中見舞い」について、詳しく解説していきます。
お年賀として贈る
お歳暮を準備し忘れた場合や、配送トラブルなどで年内に届かなかった場合は「お年賀」として贈るのが一般的な対応です。
お年賀として贈る際には、のし紙の表書きを「御年賀」とし、1月1日から7日までの「松の内」の期間に届けるのがよいでしょう。
なお、関西地方では松の内が1月15日までとされており、その間であれば問題ありません。
年明けに届く場合は、お歳暮の時期に間に合わなかったことを一言添えてお詫びし、新年のご挨拶として贈る旨を伝えると丁寧です。
ただし、相手が喪中の場合は、お年賀としての贈り物は控えるのがマナーであり、その場合は「寒中見舞い」として手配しましょう。
お年賀の意味とは?
「お年賀」とは、旧年中の感謝の気持ちと、新年のご挨拶を兼ねて贈る手土産のことです。
もともとは、年神様を迎える正月行事に由来し、年始の挨拶回りの際に神棚へのお供え物を持参していた風習が現在の「お年賀」の形に変化しました。
本来、お年賀は直接訪問して手渡しするのが基本とされており、宅配便などで送るのは避けたほうがよいとされています。
やむを得ず配送する場合は、手紙などを添えて心を込めたご挨拶を伝える工夫が必要です。
贈る相手との関係性や地域の慣習を尊重し、形式にとらわれすぎず、感謝の気持ちが伝わる形で贈ることが大切です。
寒中見舞いとして贈る
お歳暮もお年賀も、贈るタイミングを逃してしまった場合や、相手が喪中の場合は「寒中見舞い」として贈るのが適切です。
寒中見舞いは、松の内が明けた1月8日以降から立春(2月4日頃)までの間に贈る季節のご挨拶です。
のし紙には「寒中御見舞」と書き、相手を気遣う言葉や遅れてしまったことへのお詫びを添えると、より丁寧な印象になります。
なお、寒中見舞いは季節の便りとして使えるため、形式張らずに自然な形として、感謝の気持ちを伝えることが可能です。
お歳暮ギフトに関するよくある質問
ここでは、お歳暮ギフトに関してよくある質問をいくつかご紹介します。
お歳暮はいつまでに贈ればいいの?
通常、お歳暮は12月13日から20日頃までに届くように贈るのが望ましいとされています。
ただし、関東では12月初旬から贈り始める人も多く、関西では正月事始めの12月13日から贈るのが一般的です。
どちらの地域に関しても、遅くとも年内、12月31日までに届けば問題ありません。
ただし、年末は帰省や旅行で不在とする方も多いため、できるだけ20日頃までに届くよう、早めに手配しておくと安心です。
贈ってはいけない相手はいるの?
お歳暮は感謝の気持ちを伝えるものですが、贈る相手によっては注意が必要です。
まず、故人宛に贈るのはマナー違反となるため避けましょう。
また、故人の家族とも特に交流がない場合は、お歳暮を無理に贈る必要はありません。
反対に、今も親しい関係が続いている場合、ご家族宛に感謝の気持ちを込めて贈るのは問題ありません。
カジュアルギフトにはQUOカードやQUOカードPayがおすすめ
QUOカードは生活に身近なお店で利用でき、自分の好きなときに好きなものを購入できるため、贈り物として満足度が高いギフトです。これまで目上の方へ金券を贈ることはタブーとされてきましたが、近年ではQUOカードなどのギフトカード類が「もらって最も嬉しいカジュアルギフト」に選ばれています。
]QUOカードのデザインは、季節やイベントに合わせてオーダーメイドをしたり、豊富なバリエーションから選べたりするため、誕生日やクリスマスなど特別なプレゼントとしても喜ばれるでしょう。
ギフト選びに時間をかけたり相手の好みを把握したりする必要がないため、贈り手にとっても負担の少ない選択肢です。
のしや贈答用ケースも利用できるのはもちろん、かしこまりすぎず、でも感謝の気持ちは伝えたい時の少しカジュアルなご挨拶品として使えるのも魅力です。
また、QUOカードPayなら、住所のわからない相手にも簡単に写真とメッセージ付きのオリジナルギフトを贈れます。もらった方は受け取ったQUOカードPayのURLをタップして「お支払い」ボタンを押すだけで支払いができるので、事前に余計な個人情報を登録したりする必要がありません。
スマホ1つで購入からプレゼントまでできるのでイベントの直前や忙しい時期にもおすすめのギフトです。

【マンガで解説】スマホで手軽に贈れる『QUOカードPay』の購入方法とおすすめポイント!
相手の好みがわかっている場合は好きなものを贈るのがベストですが、相手の好みがわからない、毎年同じものを贈っていてマンネリ化が気になる、そんな方はQUOカードやQUOカードPayを贈ってみてはいかがでしょうか。
公開日:2021年11月25日

QUOカードは全国共通の商品券(プリペイドカード)です。このステッカーのあるお店で代金のお支払いにご利用いただけます。会計の際にレジにてお出しください。
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