新盆(初盆)とは?すべきことやマナーについて
最終更新日:2024年8月09日
新盆(にいぼん)とは、故人が亡くなられた後四十九日の忌明け後に迎える初めてのお盆のことで、通常のお盆よりもとくに手厚く供養されます。
「新盆」を「しんぼん・あらぼん」と読んだり、「初盆(はつぼん・ういぼん)」と呼ぶこともあります。
そこで今回の記事では、新盆(初盆)ですべきことやマナーについて解説します。
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目次
新盆(初盆)とは
まずは新盆(初盆)の基礎知識やお盆との違いについて解説します。
新盆(初盆)とは?
新盆(初盆)とは、故人の四十九日の忌明け後に迎える、初めてのお盆を意味します。
四十九日よりも前にお盆を迎える場合は、新盆(初盆)を翌年に行われることが一般的です。新盆は故人が亡くなってから初めて迎えるお盆のため、僧侶や親族・故人と親しかった人なども招き、法要を行います。
そのため、通常のお盆に比べて丁寧に行うだけでなく、新盆(初盆)独自のしきたりもあります。
新盆と初盆の違い
新盆と初盆との違いは、呼び方が違うだけで行う内容に違いはありません。
西日本では初盆、東日本では新盆と呼ばれることが多いです。地域によってもそれぞれ読み方が異なりますが、なぜ違う読み方になったかは未だはっきりわかっていません。
どのように伝えればいいか悩んだ際は、地元で長く生活している人に尋ねてみるとよいでしょう。
例年のお盆との違い
例年のお盆との違いは、法要を行うか否かです。
新盆は故人の魂が初めて家族のもとに帰ってくる大切な日でもあるため、通常のお盆よりも手厚く供養されるようにしています。
例年のお盆のようにお供えものや提灯を用意する点は共通していますが、親族や友人など故人と深い関係にあった人が集まり、法要を行うのが一般的です。しかし、近年は家族だけで執り行うケースも増えています。
新盆(初盆)の流れとマナー
ここでは、新盆(初盆)の流れとマナーを紹介します。
新盆(初盆)の流れ
地域によって順番は多少異なりますが、一般的な新盆(初盆)の流れは下記のとおりです。
- 仏壇・精霊棚(しょうりょうだな)の準備をする
- 法要が行われる
- お墓参りをする
- 会食が開かれる
それぞれの段階で用意するものや、守るべきマナーなどがあります。
お参りの服装
新盆(初盆)では、通常のお盆と異なり法要を行なうため、フォーマルな服装で参列する必要があります。遺族の方は喪服を、参列者は略礼服を着用しましょう。
遺族側の注意点は、参列者よりもカジュアルな服装にならないようにすることです。喪服であれば参列者のほうが格上にならないので、安心できます。
お盆の時期は8月13日から16日までの夏の暑い時期なので、涼しげな服装を選びたいと考える方も多いでしょう。
しかし、肩が見える服や胸元が開きすぎている服は法要には相応しくありません。「平服でお越しください」と言われた場合は、喪服ほど気を使う必要はありませんが、法要に相応しいシンプルかつ、上品な服装を意識しましょう。
<男性>
- 無地で黒や紺、ダークグレーなどのスーツ
- 落ち着いた色、柄のネクタイ
- 黒いシンプルなデザインのベルト
- 光沢のない黒い靴
- 無地の黒い靴下
<女性>
- 無地で黒や紺、ダークグレーなどのスーツやアンサンブル、ワンピース
- 露出の多いデザインは避ける
- スカートスタイルは膝下〜ふくらはぎ程度の丈
- 光沢のない低いヒールの黒いパンプス
- 肌色または黒いストッキング
- 黒い布製バッグ
- アクセサリーは一連のパールのものを選ぶ(ネックレスやイヤリングなど)
- ネイルは派手な色を避け、できるだけシンプルなデザインにする
香典の相場
香典を持参する場合は故人や遺族との関係性に応じて、3,000円〜10,000円といわれています。
ただし、故人との血縁関係や年齢、親交の深さによって変わります。会食に参加する場合は、この金額に対して1人あたり3,000円~1万円を加算して包むといわれています。
また、香典だけでなくお供え物をする場合は、両方をあわせた金額になります。
例としては、香典で3,000円を包む場合はお供え物を2,000円程度にする、5,000円のお供え物を贈る場合は、香典は渡さないといった形です。
また、四十九日の法要以後に香典を包む際の表書きは、仏式であれば「御仏前」が基本です。香典もお供え物も地域の風習によって異なるため、事前に確認しておく必要があります。
新盆(初盆)のお供え物を贈る際のマナー
新盆(初盆)のお供え物には、かけ紙を付けるのがマナーです。
一般的には黒白の「結び切り」または「あわび結び(あわじ結び)」のかけ紙が使われます。関西では黄白の結び切りが使われることもあります。
表書きの言葉は、「御仏前」「御供物」「御供」「初盆(新盆)御見舞」などが使われます。
香典やお供え物を渡すタイミング
香典や供物を渡すタイミングは、焼香後です。まずは故人と遺族への、ご挨拶を先に済ませましょう。
香典は、挨拶とあわせて施主の方に渡すのが一般的です。ただし、葬儀とは異なり受付が設置されていない場合もあるため、注意しましょう。
施主の方に招いていただいたお礼を一言添えると、より丁寧な印象を与えることができます。
住んでいる場所が遠方など、何らかの事情により直接渡すのが難しい場合は、法要前日までに届くように郵送の手配をしましょう。
まとめ
新盆とは、故人の四十九日の忌明け後に初めて迎えるお盆のことです。
故人の魂が初めて家族のもとに帰ってくる大切な日でもあるため、通常のお盆よりも手厚く供養される特徴があります。
香典返しは、デザインが豊富で実用性が高い便利なQUOカードを選んでみてはいかがでしょうか。
公開日:2024年8月9日
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