「株ドル」杉原杏璃さんに聞く、株主優待におけるQUOカードの魅力とは

2020年02月28日

企業の販促品や個人の贈答品など、幅広い用途で活用されているQUOカード。

株主優待品としてもよく使われており、現在株主優待制度を実施している企業が1,522社あるなか、402社で採用されています。
株主優待におけるQUOカードの魅力とは何か―。
投資歴14年というタレント杉原杏璃さんをお招きし、当社代表取締役の近田剛がお話を伺いました。

“芸能活動だけでは食べていけない”と株式投資を始める

近田 本日はお越しいただき、ありがとうございます。株式投資を14年もされているそうですね。どんなきっかけで始められたのですか。


杉原 タレントとしてデビューするため、上京したことがきっかけです。最初の3年間位はなかなか仕事をいただけず、アルバイトをしたかったのですが、急なオーディションが入るなどの事情があり、なかなかできませんでした。でも、そのままでは食べていけません。そこで、時間に融通がきいて、収入を得ることができる手段はないかと探していたところ、株式投資にたどりついたのです。


近田 最初の銘柄は何を買われたのですか。


杉原 東京ドームです。広島県出身で大のカープファンでしたので、東京ドームの株を買えば、優待券でカープの試合を見ることができると思ったのです。100株だけ買って後でわかったのですが、500株以上買わないと試合の優待券はもらえないんですね……(笑)。1カ月ほど経ちチェックしてみたら、運よく2、3万円ぐらい増えていてビックリ。当時の私にとってはかなりの大金で、「これなら生活できる」という手応えを感じました。

近田 そこから、本格的に株式投資をするようになったわけですね。


杉原 そうなんです。最初は何も知らないまま買っていましたが、独学で、自分なりの投資スタンスや売買ルールを決め、株式投資に取り組むようになりました。


近田 どのような投資スタンスなのですか。


杉原 ひとことで言うと、欲張らないようにしています。デイトレードのように、数日で大儲けを狙うような買い方はせず、短いものだと1週間、長いもので数年間は保有して、コツコツと小さな利益を得るよう心がけています。利益を確定させるタイミングは機械的に決めていて、東証一部の銘柄であれば5%増えたら利益を確定。東証マザーズの銘柄は値動きが激しいので、10%増えるまで利益の確定を待つようにしています。


近田 銘柄選びはどのようにされているのでしょうか。


杉原 化粧品やゲーム系など、自分が好きなジャンルの銘柄を買うようにしています。好きなジャンルならよく知っていますから、その銘柄が有望かどうか、判断しやすいと思っています。ですから、知らないジャンルの会社はよほどのことがなければ手を出さないようにしています。例えば、バイオ系が将来有望と聞いても、私にはさっぱりわからないので見送りますね(笑)

自由に使え、使用期限がないのがQUOカードの魅力

近田 株主優待も銘柄選びの基準にされているのでしょうか。


杉原 はい。株主優待だけで選ぶことはありませんが、判断材料の一つにはしています。優待が確定する時期になると、色々な品物が手元に届きますが、QUOカードをいただくこともあります。最近も、Suchmos(サチモス)さんというアーティストの方が所属している、スペースシャワーネットワークの株を買ったら、QUOカードをいただきました。


近田 優待品としてのQUOカードはいかがですか。


杉原 とても魅力的ですね。なんといっても、自由に好きなものを買えるところが気に入っています。優待品のなかには、「あまり使わないかな……」というものもありますが、QUOカードなら、コンビニなど色々なところで使えて、買いたいものを買えます。使用期限がないことも大きな魅力ですね。仕事が忙しくて使わなかったら期限が切れていてガッカリ……、ということがありませんので。配当金のように、銀行や郵便局で換金する手間がないことも嬉しいです。これだけ使い勝手がよければ、投資家の方にも人気があるのではないですか?


近田 杉原さんがおっしゃっているように、QUOカードを優待品に採用すると、株主数が増えることもあります。当社の親会社であるティーガイアの株主は、QUOカード採用前は約5,000人でしたが、採用後は約13,000人にまで増えました。その効果から、今では新たに株主優待を導入する企業の2社のうち1社は、QUOカードを採用されています。

スペースシャワーネットワーク株を杉原さんが買われたときに送られてきた「QUOカード」

杉原 そんなに採用されているんですか。優待品のQUOカードは、会社によってデザインも違いますよね。私はゲーム会社やアニメ会社の銘柄を買うことが多いので、そのキャラクターのQUOカードがもらえるのを楽しみにしています。


近田 QUOカードは券面にデザインを施すことができるので、独自の絵柄をプリントされる企業様が多くいらっしゃいます。実はQUOカードをはじめて株主優待に導入されたのは、東映アニメーション様なんです。アニメのキャラクターが印刷されたプレミアムQUOカードとして注目されています。


杉原 そうだったんですね!


近田 また、CSR(企業の社会的責任)の一環として、寄付金プログラム付きのQUOカードを、優待品として採用される企業様もいらっしゃいます。その代表が、「Kids Smile QUOカード」。カード1枚につき50円が、東日本大震災被災地の子どもたちを笑顔にする活動に寄付されるというものです。具体的には進学支援や「笑顔バス」の訪問といったことに寄付金が使われており、パラマウントベッドホールディングス様や、白洋舎様などが採用されています。


杉原 株式投資をすることが、社会貢献にもつながるというのは気持ちがいいですね。そうした銘柄には積極的に投資したくなります。

近田 QUOカードは贈答品としても人気があるので、当社でもさまざまなラインアップを用意しています。例えば、「日本全国ご当地QUOカード」は、各地域の皆様とご一緒に、その地域に根差したデザインを施したカードです。


杉原 広島は……「厳島神社」ですね。お城のカードも名古屋城、彦根城、姫路城、とたくさんありますね! 私は戦国時代ものが好きなので、全国のお城シリーズがあったら、集めると思います。


近田 検討させていただきますね(笑)。あと、QUOカードは、オリジナルカードを5枚からつくれることをご存じですか?


杉原  それは知りませんでした。雑誌の表紙を飾らせていただいた時、記念にその写真入りのQUOカードをいただくことがあるのですが、自分でもつくれてしまうのですね。芸能人は名刺を持っていない人が多く、私もそうなのですが、覚えておいていただきたい方には、名刺代わりに、自分の写真が入ったQUOカードを渡すとよさそうです。今度試してみたいと思います。

「QUOカードPay」ならメールで贈れる

近田 気軽にプレゼントできるということでいえば、今年3月から始めた「QUOカードPay」という、スマートフォン決済型のデジタルギフトもおすすめです。アプリを使わずに、スマートフォンでバーコード決済ができる仕組みなのですが、贈りたい方にURLをメールするだけで、お使いいただけるのです。こちらも、ギフトの画面に、オリジナルの画像やイラスト、コメントなどを載せることができます。


杉原 「ハッピーバースデー! ○○ちゃん!」みたいなコメントをつけて贈れるのですか?

「QUOカードPay」のギフト画面で、近田が使用している自分の似顔絵

近田  はい、贈れます。私も先日、昔の部下が海外転勤することを聞き、「現地でも頑張ってくださいね」とコメントを付けて、QUOカードPayを贈ったら、お子さんが喜んでくれたと聞きました。


杉原 QUOカードって、子どもがすごく好きなんですよ。広島にいる私の甥っ子も大好きで使いたがるので、プレゼントしたらきっと喜んでくれると思います。

株式投資で資産を増やし自分の夢につなげる

近田 最後になりますが、株式投資に関して、今後の目標を教えてください。


杉原 私が株式投資を始めたのは「夢をかなえるため」でしたが、それは現在も変わりません。いま力を入れているのは、私がプロデュースしているソフト補正下着です。8年ほど前に会社を立ち上げ、「ANDIPTER(アンディプター)」というブランド名で、国内のインターネット通販で展開していますが、今後は中国でも販売し、補正下着のよさを広めていきたいと考えています。そのためにはもっと資金を稼がないといけません。また、より多くの女性に株式投資を広めていきたいという思いもあります。私と同じように資金を手にして、夢を実現していける方が一人でも多くなるよう、少しでもそのお手伝いができればと思っています。


近田 QUOカードも、杉原さんのように、新しい挑戦をどんどんしていこうと考えています。今日は本当にありがとうございました。これからも応援しています。


杉原 こちらこそ、QUOカードの活用方法や、QUOカードPayの使い方などがわかり、とても勉強になりました。
本日はありがとうございました。

杉原  杏璃(すぎはら・あんり) 

1982年生まれ。広島県出身。


グラビアタレントとしてテレビなどのメディアに多数出演。株式投資でも成功を収めており、「株ドル」「投資アイドル」としても活躍中。また、ソフト補正下着ブランドの「ANDIPTER(アンディプター)」を立ち上げ、実業家としての顔も持つ。近著に『株は夢をかなえる道具 女子のための株式投資入門』(祥伝社)。

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